こんにちは、音葉です。
みなさんのピアノは、何年目ですか?
私の家にあるアップライトピアノは、45年目くらいです。
私の母が幼少期に、私の祖母に買ってもらったピアノになります。
基本的には、不満なく弾けるピアノですが、時々おかしな音がなったり、音が鳴らなかったりします。
今回は、何が起きれば、ピアノの寿命と言えるのか、についてみていきたいと思います。
・アップライトピアノの魅力
・アップライトピアノの寿命はいつ?
・何年くらい使える?
アップライトピアノ
アップライトピアノは、グランドピアノと違って、比較的コンパクトで、マンションや子ども部屋にも置きやすいピアノです。
また、価格もグランドピアノほど高価ではないため、お子さんが始められるときや、趣味でピアノを続けるとき、などさまざまな用途で使えて、とても優れたピアノです。
そんなアップライトピアノですが、Google検索をした際に、必ず出てくる検索ワード、「アップライトピアノ後悔」があります。
過去の記事では、本当にアップライトピアノは後悔するのかどうかについて触れているので、気になる方はぜひこちらもあわせてご覧ください。
電子ピアノには、消音機能があり、早朝や夜間といった、音を出しずらい時間帯にもピアノが練習できる機能がついています。
しかし、電子ピアノは、本物のピアノのタッチとは異なっていたり、電子ピアノの音はあらかじめ録音された音だったりするデメリットがあります。
置き場所に一番困らず、旅行にも持っていけちゃうサイズの電子ピアノもあって便利なんですが・・・
しかし、近年、アップライトピアノに消音機能がついたピアノが誕生したり、後付けで消音機能をつけることができるピアノもでてきました。
アップライトピアノの寿命
そんなグランドピアノとアップライトピアノのデメリットを解決してくれるアップライトピアノですが、寿命というものが存在するようです。
寿命といっても、とても短いわけではなく、きちんと気をつけてお手入れしていれば、長生きする人間と同じくらい、80歳、100歳くらいまで使うことができます。
平均は40年という声もありますが、丁寧に扱っていれば、3世代は使うことができます!
ピアノの寿命は、全てが全く同じではなく、置いている環境や湿度、弾く頻度によっても異なります。
寿命を延ばすには、どうすればいいのか、ということについてみていきます。
気持ちよく弾ける寿命
引用:https://www.piano-t.net/article/melma_bn_1704_nagamochi.html
通常の使用で、きちんと調律と調整をしている場合、新品で買ってから、5年過ぎから15年くらいまでは、状態も良く、とても良い音がしていることが多いと感じます。音律の低下も少なく、ほとんど音が変わってない。響きもとても良いのです。ピアノは環境に左右されやすく、置かれた環境に馴染むまでに、だいたい2年かかると言われています。二年間は手入れしてあげれば、良い状態を保てます。ただ、30年を過ぎると、使用頻度やどんな環境に置かれたかによって、ずいぶんと状態に差がでます。さきほど申し上げた通り、狂いが早いか遅いか。つまり、調律後の音がしっかり止まるかどうかが、寿命にとってはキーポイントです。
作業がしやすく、良い音で気持ちよく弾ける限界は、私個人は40年くらいだと思っています。中の痛み具合の程度や、調律後にきちんと音が止まってくれるかどうかがポイントです。
ピアノは、お手入れしていれば、何年でも持ってくれますが、どんどん音がずれていく頻度が早くなっていく、ということですね。
記念や思い出
気持ちよく、音のずれも少なく弾きたい場合には、40年くらいが寿命ということでした。
その一方で、ピアノの音がずれていてもいいから、記念に残しておきたい、という方も実は多いそうです。
ピアノといえば、何年も経つと、家族にとっても大切な存在になっていることもあるのではないでしょうか。
引用:https://www.piano-t.net/article/melma_bn_1704_nagamochi.html
昭和5年のヤマハのピアノ。今から、約90年前のピアノです。これに以前関わらせていただいたことがあります。所有者は、ご年配の方で、「このピアノを2万円で直すか、それとも破棄するか、どっちにするかあんたが決めろ!」と、かなりハードな提案をされました。(笑)正直に言うと、もうどうしようもないくらい傷んでいるピアノです。ただ、私はアンティークを好む傾向もあり、丸一日かけてできる限りの作業をさせていただきました。雑音がとにかくひどいのです。ハンマーの部品(ハンマーアッセンブリー)の一部を交換したり、すり減ってグラグラになったハンマーと鍵盤のアクションの一部(センターピン)を直したりしました。基準音は、ふつうは440Hzなのですが、この時は438Hzのテンション緩めで全体を合わせました。というのは、440Hzにすると、弦が切れてしまう危険があるからです。少しの妥協ですが、なんとか使っていただいているかんじです。
使用頻度によって変わる寿命
参考&引用:https://www.piano-t.net/article/melma_bn_1704_nagamochi.html
ピアノ販売店や調律師さんによっても、ピアノの寿命の意見が分かれるそうです。
例えば、ヤマハなどの大手ピアノ販売店の調律師さんだと、買い替えを提案するサイクルが短いそうです。
ハンマーがもうすり減ってきて、音が変わってきたので、買い替えたほうが良いとか。頻度によりますが、ピアノの先生なら10年で、ふつうのユーザーさんなら、20,30年くらいで買い替えたほうが良いと言われるかもしれません。
その一方で、個人経営されているピアノの調律師さんなど、販売ではなく修理に力をいれている方だと、
個人調律師の中でも、技術に自信のある方は、寿命を60年ほどで考えているように思います。技術力のある方は、とことん直して使いましょう、大事に使って味を出していきましょう、という傾向があるように思います。
使用環境によって変わる寿命
私は、ピアノの調律に来てもらった際に、いろいろな確認をしてもらいます。
個人的にも仲がいいので、私の家の構造を理解してもらっているというというのもありますが・・・
例えば、ピアノの上の電気の傘や、ガラスの扉がついた本棚は共鳴するかもしれない、と教えてもらったり、
この位置でクーラーや暖房をつけると、ピアノに直接当たってしまうから、風向きを変えた方がいい
などと、その部屋にあったピアノを長持ちさせる方法を、調律師さんと一緒に考えてもらうのもいいと思います。
まとめ
今回は、アップライトピアノの寿命とできるだけ長持ちさせる方法についてみていきました。
調律師さんと仲良くなれば、いろいろなピアノの悩みを相談することができます。
また、自分のテクニックが足りないから弾けない、と思っていたことも、もしかすると調律で何かを変えると弾きやすくなることもあります。
2何の問題もなく、綺麗な音色で弾けるのは40年程度
3調律師さんの考え方などによって寿命が変わるが、ていねいい扱えば3世代は使える
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