こんにちは、音葉です。
冬や春にピアノの発表会がある、という教室が多いのではないでしょうか。
ちょうど、初めてピアノの発表会を開催したいなぁという先生とお話しする機会があったので、今回は、ピアノの発表会などで緊張していても暗譜で演奏する方法、について見ていこうと思います。
途中で音を忘れてしまったら・・・
暗譜で弾かれる方は、途中で忘れてしまったらどうしよう、音を思い出せなかったらどうしよう、と不安になりますよね。
私も、緊張しすぎて、最初の1音を忘れてしまったことがあります。
もちろん弾き始めたら普通に弾けるんですが、改めて考えてみると、あれ?どんな音だっけ・・・どんな速さで弾いてたんだっけ・・・となります。
しかし、これは、ピアニストを目指している方でも同じ悩みがあるようなので、それほど気にしすぎなくてもいいのではないでしょうか。
数日前、大学院のピアノ科の試験で、ベートーヴェンのフーガの途中を忘れて、13回弾き直したけど、それでも思い出せなかった、という話を聞きました。
一旦飛ばさずに、13回も弾き直したことにびっくりですが、私も、もし途中で忘れてしまったらどうするだろうと考えてみました。
もしかしたら、焦ってしまって、次どこから弾き始めたらいいのかわからなくなり、同じようにとりあえず繰り返すしかできなくなるかもしれません。
では、そもそも、どうやって練習したら暗譜の質を上げられるのでしょうか。
暗譜の質を上げる
最近は、少しずつですが暗譜の心配がなくなってきました。
これは、練習方法にバリエーションを作ったからです。
以前は、発表会の直前になると、とりあえず最初から最後まで弾く!練習をしていました。
それを、セクションごとに分け、どのセクションからでも弾けるようにしました。
例えば、AーBーCーDと分けたなら、
今日は、Bから弾いてみよう、Cから弾いてみようなど。
それこそ、途中で忘れてしまっても、どこからでも弾けるようにする練習を追加しました。
さらに、発表会の直前であっても、とにかくゆっくり、この音であってるかな?と1音ずつ確認できるくらい正確に1音ずつ練習していきました。
また、片手練習も効果的だと思います。
譜読みして1ヶ月も経っていない、習いたてほやほやのモーツァルトのソナタを暗譜で人前で弾いたことがあります。
その時の気分で、弾いてみようと思ったから弾いたので、暗譜をしてたわけではありませんでした。
もちろん、あ、左の音忘れた!なんだっけ、とか途中であったのですが、普段から日常的に片手練習をしていたおかげで、止まることなく右だけ進めて、途中で左が合流する、なんてこともできました。
早い段階から暗譜をする
私だけの悩みかもしれませんが、暗譜をして、楽譜を見ずに弾き始めた途端、全てがぐちゃぐちゃになるんです。
弾けてたはずのものが、楽譜を見ない、たったそれだけで弾けなくなる、ということが起きました。
それだけ、音楽に集中する間もないくらい、音を追いかけるのに必死になっているということですね。
なので、私はできるだけ早く暗譜をし、暗譜で弾く状態になれる練習期間を設けるようにしています。
とにかく余裕を持って練習
そして、とにかく余裕を持って練習することです。
確かに、発表会当日までに間に合ったらそれでいいのですが、
私は、自分の力を出し切ったり、自分自身ががんばったなと思える演奏を当日にするためには、
当日にある程度、心の余裕が必要だなと身を持って感じています。
私は、発表会当日に、弾きながら、あ、ここはフォルテで弾くんだった、とか、あ、ここはこうやって弾くって先生にいわれたばかりだった!とか考えながら弾きたくないです。
その代わり、もうそんなことは考えなくても、全部指と体に染み込んでいて、どんなこと考えてもちゃんとフォルテで、先生の言われたこと守って弾けるよ、という準備万全の状態にしておけるのが、私の理想です。
そのためには、発表会前日に追い込んで練習するのではなく、数ヶ月前に追い込んで練習して、1ヶ月前くらいには人前で弾けるよ、という段階に持っていけたらいいな、と私は考えています。
まとめ
今回は、私が思う、ピアノの暗譜についてみていきました。
理想をいっぱい語りましたが、私も自分自身に日々言い聞かせながら、ほら!練習しなくていいの?と言っています。
この記事を読んでくださったみなさんが、少しでもピアノの発表会で暗譜の成果を出しきれますように。
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