こんにちは、音葉です。
この記事に気がついてみてくださった方の中には、もしかしたら今、ピアノを挫折しそうで不安を抱えている方もいらっしゃるのかもしれません。
大人からピアノを始める方は、とっても真面目で、向上心が強くて、早く上手になりたい!という気持ちを特に誰よりも持っていて・・・
だからこそ、いろいろな壁に直面することが多いかもしれません。
このブログを普段から読んでくださっている方はもうご存知だと思いますが、私もみなさんと同じ、1人の学習者です。
そして私にも、同じように日々いろいろな壁が目の前にやってきます。
今回は、そんな私の体験も含めて、いろいろな壁の乗り越え方をお伝えしていきたいと思います。
こんな方におすすめです!
・ピアノを挫折しそう・・・
・ピアノをがんばっているけど、上達しているかわからなくなった
・ピアノに自信がなくなった
・でもピアノが大好き!
ピアノの壁
ピアノを習っていると、いろいろな壁がやってきます。
一度ではなく、何度も。
大人の方は、集中力もあり、理解力もあるので、最初はどんどん進んでいきます。
でも、ある日突然、思っているように弾けない、前に進めない、曲が合格できても納得がいかない、と思うようになることがあります。
きれいな音色で弾けない、遅い、止まる、なんだかしっくりこない、昨日までなんともなかったのにいきなり、全てに納得がいかなくなります。
それは、練習曲でも曲でも。
そして、こう思います。
「自分には基礎がない。基礎からやり直そう。練習曲がんばろう!」
きっかけ
このように壁に当たるのは、なにかきっかけがあると思います。
人前で演奏する機会、自分の音楽と真剣に向き合った時。
練習過程ではなく、精一杯練習して完成した!と思った後に録音をして聞いた自分の音楽に、ショックを受けることはよくあります。
例えば、必ず速く弾けるのがいいとは限りませんが、できるだけ譜面通りの速度で弾きたい時。
自分が弾いているのを聞けば、けっこう速く弾いているように聞こえるけれど、録音を聞けば全然速くないということはよくあります。
私が、一番大きな壁にあたったのは、ピアノの発表会の直後でした。
モーツァルトは、譜面は簡単だけど、ごまかせない、とよく言います。
本当にその通りで、楽譜だけ見れば、すぐにでも弾けそうなのですが、いざ弾いてみると全く思っている音楽にならない、これはモーツァルトの音じゃない、となります。
私は、そんなモーツァルトのピアノソナタを発表会で弾いたんです。
木から一本の細長い枝でぶらさげられているくらいのぎりぎりの状態でした。
直前まで、自分の音はモーツァルトっぽくないし、ちょっと遅いなぁと不安の状態でした。
せっかくホールで弾いたのだから、すっきりするかと思いきや、発表が終わっても、もやもやが続き・・・
大失敗したわけではないけど、自分の納得いく演奏ではなかった、と思いました。
それが、なんと数ヶ月にもわたるスランプ、壁へとなったんです。
発表会後のレッスンでは、先生に自分は基礎がないから強化したいと言い、でも練習曲を弾いたりスケールを弾いたりしても、何をしているのかわからない…
壁を乗り越える
多くの方にとって、ピアノを習うきっかけは、何か弾きたい曲があるからだと思います。
そして、多くの場合、それらの曲は難易度が高く、高度なテクニックが求められます。
基礎が大事、コツコツ焦らずに、とわかっていても、本心では、この練習曲を早く終わらせて次に進まなきゃ!と思ってしまいます。
そして、最初の方は、努力だけでなんとかなるので、もっと高度なテクニックの曲も弾ける、まだまだ上手になれる、と勢いだけでがんばってしまうのです。
しかし、本来ならば、ピアノのテクニックを身につけるのには、1日ではなく、数ヶ月、数年とかかります。
1度学んだからといって、終わりではなく、何度もいろいろな曲や音形、パターンで繰り返し練習し、定着させることが不可欠です。
しかし、新たにどんどん進んでいけば、まだ定着していないテクニックがあるのに、どんどん新しいことが出てきてしまって、訳がわからなくなります。
それが、壁の原因
と考えています。
それで、さっきの基礎がたりないから、もっと基礎練習をしよう!となるのです。
でも、基礎練習をしても、曲よりは簡単なはずなのに納得がいかなくて、ピアノへのやる気がどんどん低下してしまいます。
私は、その大きな壁のおかげで、今までピアノ中心だった生活から、他の習い事中心の生活に変わってしまいました笑
ピアノの練習も、毎日必ずしていたのに、気がつけば週4回、週3回、2回へと減っていきました。
そんな私でも、その壁をなんとか乗り切ることができました!
壁の乗り越え方
1つ目は、スランプの間は、ピアノを上手に弾く、のではなくピアノを楽しく弾く、ということに切り替えることです。
そして、背伸びした曲ではなく、自分のレベルに合った曲や、少し簡単な曲を弾くのがおすすめです。
ピアノを上手に弾かないと!と思うと、どうしてもプレッシャーになってしまい、また、基礎力が〜となりがちです。
しかし、スランプ中でもピアノが好きということは変わらないはずなので、その間にいつもなら弾かない雰囲気の曲を弾いたり、少しレベルの低い曲を何曲も弾いて、譜読み力もUPするのがいいと思います。
参考程度に、私は、この際、日本の作曲家の音楽にも触れておこう!と思って、この曲集をよく弾いていました。
普段、モーツァルトのソナタ、ベートーヴェンのソナタ等弾いている方のスランプ中におすすめです。
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また、普段ソナチネを弾いている方には、ギロックの曲集がおすすめです。
とってもメロディが素敵な作曲家です。
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どちらの曲集も短い曲がたくさん入っています。
普段の練習曲にもよりますが、標準的な練習曲よりは短いと思うので、譜読みもサクサク進められて、すぐ完成できて、楽しいのではないでしょうか。
まとめ
今回は、ピアノのスランプ、挫折しない方法について紹介していきました。
長くなってしまったので、1つしか方法を紹介できませんでしたが、今後またシリーズとしていくつか続けていく予定です。
また、ピアノのスランプや壁に当たるのは、普段からピアノに精一杯取り組んでいるからだと思います。
今は、自信がなくなったり、辛いこともあるかもしれません。
しかし、誰もが壁に直面し、その壁を一つずつ乗り越えていくことで少しづつ成長していくのです。
2基礎力が足りないと思いがちだが、一度自分の習ったテクニックを復習するのがおすすめ
3ピアノの上達から、ピアノを楽しむことに切り替え、好きな曲や、普段より少しレベルの低い曲を弾くのがおすすめ
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