グランドピアノはどのレベルに達したら必要?

ピアノ

こんにちは、音葉です。

グランドピアノが家にあれば、それはそれはよく耳を使えば、ピアノ自体が先生となり、自分に足りていないことをどんどん教えてくれ、上達するのですが・・・

グランドピアノを家に置くのはハードルが高いご家庭もあると思います。というより、ほとんどのご家庭がそうなのではないでしょうか。

私も、グランドピアノを家に置きたいと思って、すぐに置けたわけではありませんでした。

まずは、スペースの確保、果たして必要なレベルに達しているのか、グランドピアノで毎日練習する意味はあるのか、と毎日、自分を問いただしました。

今回は、よく聞かれる質問である、グランドピアノはいつから必要?について、私個人の考えを、お話ししていきたいと思います。

グランドピアノはいつから必要?

楽器屋さんに行ったり、ネットで調べていると、多いのが、

その1:先生にグランドピアノが必要と言われた
その2:グランドピアノを買うならできるだけ早い方がいい、あとで後悔する
その3:ある程度教本が進むと、アップライトピアノでは対応できない
その4:コンクールに出るなら普段からグランドピアノで練習することが必修

などです。

結論から言うと、正直、自分自身が絶対グランドピアノ、と思うまで、必要ないと思います。

我が子はすごくピアノの才能があるから、グランドピアノを買ってあげよう、となる方もいらっしゃるかと思いますが、

子ども自身が、グランドピアノの必要性を感じていなければ、グランドピアノを与えても、ピアノの持っているものを最大限に生かすことはできないと考えています。

グランドピアノである必要性は?

まず、そもそも家のピアノがグランドピアノである必要性は何ですか?

アップライトピアノではなく、グランドピアノでなくてはならない理由です。

例えば、左のペダルの使い方。真ん中のペダルの使い方。

それらのペダルを使う曲を弾きたいからグランドピアノが必要とか…

もちろん、コンクールやコンサート、発表会で弾くピアノは、グランドピアノなので、普段からグランドピアノで練習していると、グランドピアノ特有の響きなどに少し慣れることができます。

また、音の質も違います。

しかし、よく言われる、ブルグミュラーが終了して、ソナチネに入ったから、グランドピアノが必要、というのは少し変に思うのです。

もちろん、子どもがソナチネに出てくる、こういう音がアップライトピアノでは出せないから、グランドピアノが欲しい、というのであればわかりますが、この教本に入ったら必要、ということはないと思うのです。

海外の家庭にはグランドピアノがない

日本では、音大に進学するためにはグランドピアノが必要と言われており、アップライトピアノでピアノ科に入学する人はかなり少ないと聞きます。

しかし、海外では、音大、大学院、と進んでいくピアノ科の友達たち、2人を除いて、みんな家にグランドピアノがありません

ピアノの先生や、音大の大学教授のお家にあるのも、みんなアップライトピアノです。

そして、レッスン室も、8割アップライトピアノ・・・。

その代わり、アップライトピアノの普及率はとても高く、どの家庭にも1台ある、ような・・・

これについてはまた今度お話ししますね。

つまり、家以外のどこかでグランドピアノに触れれる環境さえあれば、家にグランドピアノを必ず置く必要性、というのはないのだと思います。

また、海外の例からしてみても、あまり神経質に、グランドピアノでないとだめ!と思う必要もないと考えています。

グランドピアノが必要だと思った理由

私自身が、迷いに迷った上で、家でグランドピアノで毎日練習したいと強く思ったきっかけは、

大学の練習室で毎日グランドピアノで練習するようになったことでした。

大学の練習室は、ほとんどアップライトピアノなので、ピアノ科ではない私は、グランドピアノを使うのが申し訳なく笑、ずっとアップライトピアノで練習をしていました。

ピアノのレッスンも、アップライトピアノだったので、特に困ることもなく。

それがある日、課題曲を綺麗に弾けたみたいで、先生が感動して、レッスンをグランドピアノのあるリサイタルホールでしよう、となったのです。

そしたら、笑けてしまうほどに全く弾けないのです・・・。

人生初めてグランドピアノに触れたわけではないのに、全く音が出ない、音が響かない、出て欲しい音が何一つ出なかったのです。

そこで初めて、身を持って、グランドピアノとアップライトピアノの差を思い知りました。

アップライトピアノは、ふたが閉まっていて、一音一音がはっきりと聞こえないからなのか、上手に聞こえるのです。

それが、グランドピアノは、一つずつの音が、低音も高音もはっきり聞こえるので、なんとなく弾いていたら、とても下手に聞こえます。

その後、練習室のグランドピアノに毎日触れるようになって、もっと自分だけの音に追求をし、数週間後に、リサイタルホールでレッスンをした時には、自分のほしい、想像している音は出るし、とてもうれしかったです。

グランドピアノを家に置いても、どれだけ毎日練習するかわからないしなぁ、と思っていた私にとって、毎日グランドピアノのある練習室に通って、日々のグランドピアノでの練習がいかに自分の演奏に繋がったかを実感できたのは、いい機会になりました。

 

まとめ

今回は、グランドピアノが必要になるのはいつ?についてみてきました。

私は、周りの人が見て、ではなく、自分自身やお子さま自身が、グランドピアノがどうしても必要、グランドピアノであればこれができる、と思うようになるまで必要がないと思っています。

グランドピアノへ買い換えようかな、と迷っている方の参考になればうれしいです♪

 

この記事を書いた人
音葉

はじめまして、音のジャーニーの音葉です。

突然ですが、お気に入りの音はありますか?

私は日常生活で聞こえてくる、いろいろな音が大好きです。

雨の音、お湯を沸かしている音、料理をしている音、窓の外から聞こえる鳥の鳴き声。
一度気になると、寝ることや勉強をすることなんて忘れて、ついつい聞き入ってしまいます。

もうご察しかと思いますが、私はピアノを弾きます。世界で1番大好きな楽器です。

また、オーケストラでどうしても演奏してみたかった私は、木管楽器、金管楽器、弦楽器と 5つほどの楽器経験もあります。

プロのピアニストのような演奏ではないかもしれない、でも、あなたの演奏が自分や他の人を笑顔にできるなら、あなたは立派なピアニストであり、演奏家、そしてミュージシャンです☺️

だから、あなたも、ピアニスト/音楽家‼️ 一緒に練習がんばりましょう♪

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