こんにちは、音葉です。
ピアノのレッスンなどで、「このフレーズ気をつけてね!意識してね!」と言われることがあると思いますが、音楽のフレーズとは一体、何のことでしょうか?
私たちは普段会話する時、抑揚をつけたり、単語と単語のあいだに間を開けて話しますよね。
例えば、ロボットのようにお話すると、おもしろいお話でも全くおもしろくなく聞こえます。
反対に、何もおもしろくない話でも、もし、抑揚をつけて話すと、少しだけおもしろく聞こえることがあります。
これは、音楽でも同じなのです!
作曲家たちが残してくれた作品にある音を、ドレミと棒読みでお話するのではなく、きちんと抑揚をつけて、大きくなったり小さくなったり、時には少し伸ばしてみたり・・・
そうやってもう少し人間味のある弾き方をするために、大切なのが、フレーズです。
フレーズとは
フレーズとは、メロディー(旋律)が音楽的に一区切りつくところのことをいいます。
通常は、2、4、8小節目で区切れることが多い、という意見もありますが、これは曲によります。
そして、絶対これがフレーズ、といった正解もないように感じます。
そもそも、メロディーとは何かご存知ですか?
いくつかの音が連続して鳴っていることをいいます。
例えば、「ド」は、メロディーではなく、音、
「ドソド」は、音ではなく、メロディー。
このように、1つ以上の音が続けて鳴って、それが高い音になったり、低い音になったり、同じ音が続いたりすると、メロディーになります。
1つ1つは単なる音ですが、つながった音がまた繋がるなることで、メロディーが完成します。
かえるのうたは、
ドレミファミレドミファソラソファミ・・・
と続きますが、どこまでがフレーズかわかりますか?
ドレミファミレド・ミファソラソファミ
に分かれます。
歌詞があると少しわかりやすいですよね。
かえるのうたが、きこえてくるよ
なので、ドとミの間でわかれます。
もし、
ドレミファ・ミレド・ミファソ・ラソファミ
とフレーズを取ったらどうでしょうか。
かえるの、うたが、聞こえ、てくるよ
となります。
では、一度歌詞を読んでみてください。
私たち日本人は、この歌に親しみがあるので、棒読みでかえるのうたが聞こえてくるよ
とはいいませんよね。
それと同じで、曲を弾く時も、ただただ音符をなぞって弾くのではなく、その音符を歌うように、弾きます。
フレーズをどのように演奏に生かすの?
フレーズって一体どういうものなのかな、とわかったと思いますが、
では、これをピアノの演奏にどう活かしていけばいいのでしょうか?
フレーズに分ける
1番初めにすることは、楽譜を見て、音符のかたまりを、フレーズに分けていくことです。
スラーがかかっていると、スラーの終わりの音までが、1フレーズかな?と考えたり、
同じ小節の中でも、4分の4拍子だとして、4音目にフォルテがついていたり、アクセントがついていたりすると、その音の前でフレーズが終わって、フォルテの音から新たなフレーズが始まっているのかな?
とか。
難しい作業ですが、フレーズに分けるためには、楽譜に書いてあることを1つづつ正しく読み取ることが大切です。
フレーズを意識して練習をしていると、だんだん楽譜を見ただけで、フレーズがどこからどこまで、とわかるようになってきます。
また、フレーズの始まりがわかりにくかったら、一旦、ドレミで歌ってみることもおすすめです!
フレーズがわかったら
フレーズがわかったら、練習する時に、小節線ではなく、フレーズを意識します。
例えば、かえるのうたに戻りますが、
ドレミファ|ミレドミ|ファソラ|ソファミ
とあればどうでしょう。
小節線のまま弾いてしまうと、なんかおかしく聞こえますよね。
どれだけ難しい曲になっても、小節線で区切るのではなく、小節線を超えて、フレーズで区切って弾くと、より音楽っぽく聞こえるようになります。
まとめ
今回は、フレーズを意識してね、と言われるフレーズとはなにかについてみていきました。
小節線ではなく、フレーズを意識することで、曲が、少しずつおもしろい音楽らしく聞こえるようになっていくと思います。
コメント