こんにちは!音葉です。ゴールデンウィークの間、少しお休みさせていただいていましたが、これからは楽しみにしていてくださいね♪今日は、和声学について、勉強したことがある人にも、ない人にも発見があるようなことを書きたいと思います。
この記事は、以下の悩みを解決します!
・和声学って何?
・和声学を勉強する意味とは?
・和声を知っていたら、演奏に繋がるの?
和声学とは?
和声、クラッシックのジャンルに関わらず、ポピュラー音楽を勉強する人も一度は聞いたことがあると思います。しかし、通常のレッスンで和声まではなかなか習う機会がないのではないでしょうか?
和声学って難しそうだけど、誰でも勉強することはできるの?
和声学を勉強する前に、一通りの楽典知識を身につけておくことが必要だよ!
音葉さんは、楽典をどうやって勉強したの?
私は、独学で楽典を勉強したよ。それでいろいろな音大の過去問を解いてみて、解けたからそろそろ和声の勉強を始めてみようと思ったよ。
和声の難しさ
この記事を読んでくださる人は、きっと和声という言葉にどこかで触れて、気になったから訪ねてきてくださったのだと思います。そして、その理由は、今勉強している曲をアナリーゼしてみたいと思ったり、もっと曲への理解を深めるために、どんな和音が使われているのか知りたいなどさまざまだと思います。私が、和声を勉強し始めて、率直に思ったのは、曲をアナリーゼすることはできるようになりましたが、とても奥深く、1年や2年勉強しただけでは、演奏に生かすことができないということです。和声を勉強するには、たくさんの時間、音楽への純粋な愛、そして忍耐力が必要だと私は思っています。それを踏まえた上で、この記事を楽しんでくださいね!!
和声学で勉強すること
一言でいうと和声学では、どうしたら綺麗なハーモニーが作れるかを勉強します。例えば、ロマン派や近現代の曲を弾いたときに、この和音、なんだか変な音がするけど、合ってるのかな?と思った経験が1度はあると思います。また、いろいろな形の終止形や、和音の形成を学び、そして和声を学ぶと自分で伴奏の和音を作ったりすることができるようになります。
和声はどうして勉強する?
先ほど、お伝えした通り、和声を勉強する前に楽典を勉強することは必修です!!楽典の勉強法はまた、他の記事でお伝えしようと思っています。今回は楽典をマスターした前提での勉強方法です!
和声と楽式のアナリーゼ
私は、まずこの本から勉強を始めました。こちらの本では、黄バイエルやソナチネをメインに和声分析していきます。それぞれ習った項目にあった曲が選ばれて、課題として出題され、答えも充実しているので、一冊目にバッチリです!
課題にない曲、例えばバイエル、ソナチネアルバム1と2、ソナタアルバム1と2の主要な曲(とはいえ、練習するには十分なくらいあります)の形式分析も載っているので、練習をたっぷりすることができます。また、和声の基礎だけではなく、ソナタ形式、ロンド形式などの形式も載っているので、まず曲への理解を深める1冊としては、最高の教材です。私は、楽譜をコピーして挟んで、電車の中でいつも課題を解いていたので、本の端っこはビリビリです。
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和声 理論と実習
和声と楽式のアナリーゼを終えた後は、各自で進めたい本を選んでほしいと思います。その理由は、西洋で使われる和声の記号と日本でよく使われている教材の和声の記号が違うからです。
日本で1番よく使われているのは、こちらの本ですが、こちらは島岡和声といわれています。日本では1番使われているので、海外で音楽を勉強することがないのであれば、こちらの本でいいと思います!また、答えは別冊なので、そちらも購入するのをお忘れなく!
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新しい和声
しかし、海外で音楽を勉強することがあるかもしれない方は、学び直す必要があるかもしれないので、違う教材をお勧めします。例えば、こちらの本は、東京藝術大学音楽学部やその付属高校で使われ始めた教材です。大学卒業後、海外に留学する生徒が多いこちらの大学では、学び直さなくてもいいように、世界標準の和声の数字で書かれてあります。
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また、音楽での留学を考えていて英語が得意だったら、この機会に欧米で使われている教材で、英語で和声を勉強してみるのもひとつかもしれませんね!また、一つの曲をアナリーゼした本なども売っているのでそれをみながら学んでいくのもいいかもしれません。
和声を演奏に繋げる
私自身、勉強した和声を演奏に繋げることができたとは思えません。ただ、練習している曲を和声分析したり、自分で伴奏を作曲したりすることで、少しずつ、ひとつひとつの音を大切にしようと思うようになりました。歴史に名を残す作曲家がわざわざ選んでくれたその音、きれいな和音や不思議な和音、曲に彩りを与えてくれるそんな音は、どんな音がふさわしいか考えて丁寧に弾かないといけないなと思います。
例えば、Vの音(ドミナント)は家に帰りたくなる音です。I(トニック)は無事家に帰れることができて、安心できる音です。S(サブドミナント)はそんなVとIを繋いでくれる音です。
例えば、ハ長調(C major)の場合はどんな和音になるのでしょうか。
I (トニック):ドミソ
V(ドミナント):ソシレ
S(サブドミナント):ファラレ
そして、この組み合わせがカデンツ、曲の締めくくりや途中に使われる音を構成します。どんな順番でもひっついてカデンツになれるわけではないので、それは勉強してみてくださいね!
まとめ
ついつい楽しくなって、和声で習うことについて少し書いてしまいましたが、これで少しでも興味を持ってくださる方がいると嬉しいです。一度勉強し始めたら、あれは?これは?と興味が止まりません。そして、持っている曲、全部分析してみたくなります。なので、たくさん時間と楽譜、用意しておいてくださいね!!
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