こんにちは、音葉です。
私は、どちらかといえば、自分のピアノの演奏に自信がありません。
他の楽器も経験があり、謎に満ちた自信がある楽器と自信のない楽器に分かれます。
自信がある楽器は、学校でもみんなの前で演奏したり、その楽器専攻の子の前で堂々と練習したりできるんですが、ピアノを含めた自信のない楽器はそういうわけにもいかず。
なんなら、ヤマハなど楽器屋さんに行っても、ピアノに指一本触れることができない、
なんで!!というくらい特にピアノだけ自信がないんです。
私なりに分析した結果、その楽器を好きでもっと上手になりたい!と思うがゆえに、今の現状に満足がいかず、自信がないのだと思います。
そんな私は、今、ピアノの演奏への自信を少しずつ克服中で、だんだんと人前で弾けるようになってきました。
私がどんなことを考えて、どんなことを実行しているのか、少しだけお話ししたいと思います。
ピアノに自信がない自分
上でもお伝えしたように、ピアノが好きでこうなりたい、こう弾きたいという理想もある、だからこそ自信が持てないと考えています。
それを細分化していくと、
練習量が足りない
これだけやったから大丈夫、と思える安心材料の1つである練習量の足りなさに着目しました。
私は、学校でフルートの演奏をしたことがあるのですが、その時は、自分でもびっくりするほど練習しました。
だって、フルートのレッスンは人生で合計6回くらいしか受けたことないし、なんならしばらく吹いていなかったし、でもどうしてもみんなの前で吹きたい曲があったんです。
じゃあがんばるしかない!と思って、ピアノのレッスンもオーケストラもある中、それこそ朝、昼、夜と5時間ほど毎日1曲を練習し続け、大学のフルートの教授にもアドバイスをもらいながら、がむしゃらにがんばりました。
それでも、本番はすごく緊張しました。
完璧ではありませんでしたが、終わった後、自分の持ってるものすべてを出し切ったと思えたんです。
その反面、ピアノの発表会などで、私は一度も、自分の持ってるものを出し切ったと思えた試しがありません。
別にピアノ、全然練習していないわけじゃないんだけどな・・・
知らず知らずのうちに、ピアノを長く続けていく中で、これでいいやと自分の中で限界を作ってしまっていたのかもしれません。
瓶の中のノミの話
少し話は逸れますが、瓶の中のノミの話を聞いたことはありますか?
ノミは約20センチジャンプすることができるので、約20cmの瓶の中にノミを入れ、蓋を開けた状態で置いておくと、ノミはジャンプして外へ出ていきます。
しかし、瓶に蓋をしてしばらく置いておくと、ノミは蓋より下までしかジャンプしなくなります。
そして、瓶から出しても、ノミは瓶より低い距離しかジャンプできなくなっています。
つまり、本来の能力を見失ってしまうということです。
これが、どういうことかと言うと、
私たちは決して、自分の持っている能力に蓋をしてはいけない、と言うことです。
ここまでしかできない、と思ったらそれ以上伸びることはできないんです。
しかし、
瓶の高さまでしかジャンプできなくなったノミは、ふつうに20cmジャンプできるノミと一緒に過ごすことで、我に帰り、また20cmジャンプできるようになるそうです。
もし、仮に、自分の持っている能力に蓋をしてしまっているのなら、私にだってできる!と思わせてくれる人の周りに自分を置くことで、その蓋を少しずつ取り除くことができるのではないでしょうか。
と私は思います。
人前で弾く機会の少なさ
そして、2つ目が人前で弾く機会の少なさです。
私は、誰かに何か弾いてと言われたら、いつだって、
完璧に弾けないから、
楽譜がないから、
手が冷たいから、
とかいろいろ言い訳を並べて、避けてきました。
本来なら、誰かが聞かせてと言ってくれているなんて、人前でピアノを弾ける絶好のチャンス。
私は、このような機会をこれ以上無駄にしないために、
暗譜する
完璧に弾けなくてもいい、と自分に言い聞かせる
この2つを意識し始めました。
身の回りの人
3つ目は、自分の周りの人からの影響です。
私は、誰かに言ったことや思ったことがそのまま自分に返ってくると信じているので、
私が、あの人、全然ピアノ上手じゃないなと思えば、
他の誰かに、同じことを思われる可能性が高くなると思います。
その反面、誰かの演奏を聞いたときに、仮にそれが上手と思えるものではなくても、どこか1つ良かった箇所を捉えることで、
私がピアノを弾いた時に、他の誰かに、ここは良かったなぁと思ってもらえるのではないかと思います。
全てがこのように当てはまるわけではないと思いますが、自分に厳しくても他人に厳しい人にはならないでおこうと思っています。
以前、みなとみらいのヤマハに行った際に、1階で、いろいろな年齢層のいろいろなレベルのピアノの演奏を聞きました。
3歳くらいの子がとりあえず鍵盤を押したり、ブルグミュラー、アニメの曲など。
普段私に対しては厳しいんですが、ピアニストの彼氏は、その子たちに、上手だったよ、すごい!かっこよかったよ!とたくさん拍手をして褒めていたんです。
それを見ていて、たったこの一言だけでも、この子たちのピアノの自信につながり、いつか思い出すいい思い出になるのだろうなと思いました。
私も、誰かの一生懸命の努力を精一杯認めることができる人になろうと思った出来事の一つです。
ピアノが上手な人を徹底分析
最後に、私が大切にしているのは、ピアノが上手な人、ピアノに自信がある人を徹底的に分析することです。
それは、その人たちにはピアノが上手な理由、自信がある理由が必ずあると思うからです。
その人たちのしていることを真似する必要はありませんが、自分との違いを見つけ、どのようにしたら近づけるのか、自分には何が足りていないのかを把握し、少しでも同じように努力をしていこうと思います。
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