こんにちは、音葉です!今日は、ピアノを習っている誰もが一度は耳にしたことがある、ツェルニーの練習曲について書きます。ツェルニーは100番、30番、40番…と続いていく、1番よく使われているであろう練習曲ですが、最近は、ツェルニーを使わないという先生もいらっしゃいます。
私自身も、初めはツェルニーを使う先生に習っていましたが、次に出会った先生は、ツェルニーを使わない先生でした。その経験等もお話ししていけたらいいなと思います。
この記事は、以下の疑問を解決します!
・練習曲って意味あるの?
・ツェルニーって意味あるの?
・ツェルニーに代わる練習曲集は?
⚠︎ここでいう練習曲は、ショパンの練習曲や、ドビュッシー、リストの演奏会用練習曲など、演奏会でも演奏される練習曲集を省きます。
練習曲をなぜ勉強する?
私を含め、誰もが一度は思ったことのある疑問だと思います。なぜ、練習曲をしないといけないの?なぜ、「曲」と言われる、ベートーヴェンやショパンなどの人前で演奏する曲だけを練習してたらいけないの?
なぜ、ツェルニーなの?なぜ、練習曲はおもしろくないの?
私は、バイエルを卒業した頃からツェルニー100番を練習し始め、そして、並行してブルグミュラー25番の練習曲、そして気がつけば、ツェルニー30番に進んでいました。
つまり、ピアノを習い始めて間もない頃、そしてソナチネなどの曲を弾く前から、練習曲と向き合わなければならないのです。
私は大きくなってから、ツェルニーの良さを知った上でもう一度ツェルニーの練習曲に取り組みたいと思い、いろいろ調べるようになりました。その時に知った情報をこの機会に共有したいと思います。
また、ツェルニーだけでなく、他にもよく使われる練習曲集も紹介していきます。
ツェルニーってどんな人?
日本では、ツェルニー、チェルニーどちらもよく言われていますよね。
1971年に音楽の都といわれるオーストリアのウィーンで生まれたCarl Czernyは、実は音楽一家の息子として生まれました。
ベートーヴェンのソナタへ向けた練習に最適!
ツェルニーで練習したことは、ベートーヴェンの曲に生かされると言われています。それはなぜでしょうか?
ベートーヴェンがちょうど30歳のとき、当時10歳だったツェルニーを弟子として受け入れました。ちょうどその頃、ベートーヴェンの耳はどんどん聞こえなくなっていってたので、ベートーヴェンの代わりに初演をしたとも言われています。
ベートーヴェンの元で習ったツェルニーの作品を勉強することは、ベートーヴェンの作品を理解し、上手に弾くことにつながるのです。
難易度を測るのに最適!?
よくあるピアノ名曲集の表紙には、初級、中級、上級と記載がありますよね。実は、そのレベル分けの詳細にバイエル終了、ツェルニー30番程度、40番程度などと書かれているんです。
一度、見てみてください!これを見れば、自分のピアノのレベルが、ツェルニーでわかるのかな?と一見思ってしまいます。
また、小学生の時に同じクラスにいるピアノを習っている子と、ピアノ、どこまで進んだ?
私は、ツェルニー30番だよ。みたいな会話しませんでしたか?
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しかし、私は、ツェルニーで本当のピアノの上達度は測れないと思っています。
もし、とっても厳しいピアノ教室で習っている子が、ツェルニー100番を指定の速度でミスタッチなしに弾けてやっと一曲合格をもらえるとします。
その一方で、優しめのピアノ教室で習っている子が、ツェルニー40番をゆっくりのスピードで間違えてもがんばったから合格もらえるとします。
どちらの方が、テクニックがあって上手なまとまった演奏ができると思いますか?
ツェルニー40番を弾けるから上手、30番をまだ練習しているから、あまり上手ではない。というのは違うと思います。
しかし、ツェルニーの練習曲集は、ピアノのレベルの目安は測れると思います。
テクニックの練習になる
ピアノにおけるテクニック、といわれてもあまりしっくりこないと思います。
私は、指定速度で弾けるくらい指がはやく回ることや、アルペジオやスケールがあるパッセージをスムーズに弾けたり、左と右のバランスが上手、フォルテとピアノの違いを明確に弾けることなどがピアノにおける、テクニックだと思います。
では、ツェルニーを練習すると、どうテクニックの練習になるのでしょうか?ツェルニーはだいたい1曲に2ページ程で、譜読みも困難ではありません。何ページかパラパラと見ていただくと、それぞれ曲の雰囲気が違うことに気づくと思います。
ゆったりな曲やはやい曲、スケールがたくさんある曲など。
それを練習することで、ベートーヴェンのソナタなどの大きな何ページもある作品を弾くときに、部分練習の時間を短縮したり、部分練習をしなくてよくなるという利点があります。
なぜなら、もうツェルニーでそれに見合うテクニックの練習をしているからです。
一言で言うなら、私は、ツェルニーは短期集中コースなんだと思います。
1曲で1つ大切なテクニックがぎゅっと収まっていて、それをひとつづつ完璧にマスターしていくことで、大きな作品で出てきたときに、時間がかからずに弾けるようになるためのコースです。
とはいえ、ツェルニーをつまらないと思う方にとっては、どんな利点があってもつまらないわけで…
やっぱり、楽しい練習曲はないの?と思いますよね。
他の練習曲集
では、ツェルニーしかピアノの曲に必要なテクニックを練習できないのでしょうか?
ツェルニーを使う先生と、ツェルニーを使わない先生にピアノを習った経験から考えると、自分に一番あった練習曲を選んだら意味があると思います。
つまり、必ずしもツェルニーを使う必要はないということです。
ツェルニーは、右手がメインで左手の練習にはならないというデメリットも持っているので、他の練習曲や教本で左手の練習を補う必要があります。
また、他の練習曲を選ぶと、ツェルニーのように、ベートーヴェンを弾くための予行練習にはなりませんが、右手や左手のバランスがいいという利点があります。
また、あわせて、メロディーをうたう練習や4声の勉強ができる曲が入っている練習曲もあるので、自分が必要なテクニックに合わせて練習曲を選んで進めるといいと思います。もちろん、レッスンに通っている方は、先生と相談してくださいね!
おすすめの練習曲集 ツェルニー編
ツェルニー100番
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こちらの版では、100曲の中から最も必要な24曲が厳選されているので、100曲も勉強しなければ、、、というストレスからは解放されると思います。
その上、こんなかわいい表紙のツェルニー、なんだか楽しそうですよね!
ツェルニー左手のための24の練習曲
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ツェルニーは、右手の練習がメインとお伝えしたので、左手の練習を補うのにおすすめです。
これをがんばると、かなり左手が鍛えられます。と同時に、痛くなるので、普段、いかに左手の練習が足りていないか思い知らされます。
ツェルニー以外の練習曲集
クレメンティー前奏曲と音階練習曲集
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全部の調に練習曲とプレリュード(前奏曲)がついているので、スケールだけじゃ飽きてきたという方には、ピッタリではないでしょうか。
モシュコフスキー20の小練習曲
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こちらの練習曲のメロディーがとても素敵なんです。
練習曲とは思わせない、ロマン派の小品のような素敵な曲集なので、譜読み練習や初見練習としても使えます。
私は、1曲が短いので和声の勉強にも使っています。
まとめ
ツェルニーのこと、練習曲のこと、そして練習曲の必要性について理解を深めていただけたなら光栄です。
たくさんの練習曲があって、いろいろ迷うとは思いますが、とりあえず、1冊決めて最後まで取り組んでみるといいと思います!
きっと、そのあと何か大きな曲を弾くと、その取り組みやすさに感動しますよ。
本日のまとめです。
2ツェルニー以外にもたくさん素敵な練習曲集がある
3ツェルニーを練習すると、ベートーヴェンの曲に役立つ!
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