こんにちは、音葉です。
前回の記事では、ピアノの伴奏に立候補をするために、最低限できるようになっておきたいことや、ピアノの先生への伝え方についてみていきました。
今回は、オーディションへ向けての特訓法!ということで、より深く練習についてみていきたいと思います。
まずは、オーディションを受けようと決意した、それだけでも本当にすごいことです。
何百人、何千人の前で伴奏とはいえ、ピアノを弾くのは、緊張もするし、責任感もあるし・・・
自分に良くがんばったね!と伝えましょう。
さて、これからは特訓あるのみ!
・ピアノ伴奏の仕方は?
・普段の練習と何が違うの?
https://otonojourney.com/archives/872
ピアノの伴奏
まずは、ピアノでの伴奏が、いかに普段弾いているピアノ曲と違うかを理解することが大切です。
小学生なら、ソナチネアルバム〜ソナタアルバム
中学生なら、モーツァルト、ベートーヴェン、ハイドンのソナタをいろいろ
弾いていることでしょう。
古典作品の左手は、基本いつも8分音符か16分音符の伴奏です。
ドソミソみたいな伴奏です。
ピアノで曲を弾く時、メロディーを弾いている右手を良く聞きながら、伴奏の左はあまり目立たないように、小さく弾いていると思います。
しかし、ピアノで歌の伴奏をするときは違います。
右手と左手の役割
歌の伴奏をするときは、たとえ右手がメロディーを弾いていたとしても、歌がメインで、右手はただの伴奏にすぎません。
歌がない前奏、間奏、後奏は、ピアノメインですが・・・
そして、先ほどのドソミソのような典型的な伴奏の音形が、歌を支えています。
左手の伴奏が、歌のテンポキープをしているので、左手が途中から速くなったり、遅くなったりするのは絶対にダメです。
じゃあ、反対に右手は何をするの?
と思った方も多いかもしれません。
右手は、左の伴奏に少し変化を加える役割をしています。
サラダのドレッシングのような。
だから、調が変わったり、変わった音がでてきたり(ハ長調なのに#や♭がついていたりする音)するときに、変わったよ!と右手が教えてあげます。
しかし、あくまでも歌がメイン、そしてその土台の左手の伴奏が大切なので、右はあまりでしゃばりすぎないようにします。
上手な伴奏
上手な伴奏とはどんな伴奏でしょうか。
ずっと、左手のドソミソが聞こえていても、ただうるさいだけですよね。
そのドソミソが心地よく聞こえるためには、ただ弾くのではなく、フレーズごとに考えていきます。
ド、ソ、ミ、と1つずつ聞いていくのではなく、ドソミソとどんどん進んでいく感じです。
伴奏では、ひとつづつに重さを載せすぎないように、できるだけ軽く山に登ったり降りたり、そんな雰囲気で弾けるといいと思います。
クレッシェンド
ピアノで普段弾いている曲にも、クレッシェンドはよく出てくると思います。
しかし、伴奏では、ただクレッシェンドをするだけでは、曲に立体感がでません。
歌に合わせて、クレッシェンドをしていく必要があります。
一つ目は、歌のクレッシェンドを追いかけていく方法
歌がクレッシェンドをし始めた時に、ピアノも追いかけてクレッシェンドをしていきます。
二つ目は、歌のクレッシェンドを引っ張っていく方法
これからクレッシェンドをしていくよ!と歌っている人たちに知らせるためです。
合唱をしたことがある人は経験したことがあるのではないでしょうか?
曲のサビ部分などに向かっていく時、なんだかとても楽しくなって、気がついたらすごくクレッシェンドをしながら歌っていた!
といった経験です。
このように、歌っている人の気持ちを勝手に盛り上げられるように、ピアノが手伝ってあげます。
一番大切なこと
これらのことができると、よりよい伴奏になり、他の子とも差がつくこと間違いなし!です。
しかし、オーディションまで1週間、など短い期間で仕上げなければならないこともありますよね。
その場合は、ここまで深く考えずに、まずは大切なことが完璧にできるようにしていきます。
伴奏+歌
家で弾いている時、オーディションで弾くときは、歌がないので、伴奏だけを弾いていることになります。
しかし、伴奏を弾いているだけではなく、歌があるかのように弾けると、伴奏がただの伴奏ではなくなり、より立体的に聞こえます。
というよりは、オーディションでは、審査員の頭の中で、この伴奏に歌が入っていることをイメージさせることができればいいのです!
普段から、自分の頭の中にもみんなが歌っている音をイメージしながら伴奏の練習をするといいと思います。
ピアノのテクニック
あとは、普段のピアノのレッスンでも言われていることと同じことができればいいのです。
インテンポで弾けるかな?
リズムは正確かな?
音は間違えていないかな?
もし途中で間違えてしまっても、最後まで弾く!
これが最低限、必ずできるようにしましょう♪
まとめ
今回は、ピアノの合唱オーディションの特訓方法についてみていきました。
ピアノをただ弾くのではない伴奏。
100人くらいの思いを背負う伴奏。
すごくプレッシャーですね。しかし、やりがいはあると思います。
そして、オーディションが終わったり、合唱の本番が終わったとき、必ずピアノの技術も人間としても成長しています!
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