こんにちは、音葉です。
ピアノの先生や、お友達に、あなた、手が小さいから、ピアノで弾ける曲が限られているね、なんて言われたことはありませんか?
私は、とっても手が小さいです。オクターブは届きますが、9度はカツカツ・・・
ピアノの先生は、出会った頃、あなたは手が僕とは比べて小さめだから(先生は11度届きます)とか、あなたの手は比較的小さい方に属しているから、とか優しめに言っていましたが、
今では、あっさり、もう手が小さいんだから、工夫しないと!運指考えてあげるから!あなたとおなじくらいの手の大きさのピアニストもショパンのバラード余裕で弾いてたよ、とまで言われるようになりました。
結論から言えば、そういうことです。
手が小さいのが理由で、弾けない曲なんてないんです。
私は、その先生に出会うまで、オクターブ以上の曲は避けてきました。特にロシア系の作曲家。
自分自身が、手が小さいから、そう言う曲は弾けないんだ、と半分諦めていたからです。
しかし、その先生は、容赦なくオクターブ以上の和音、がんばったらつかめるでしょ!と課題にどんどん出されます。
そうやって、どうにかこうにか弾いているうちに、結構オクターブ以上の和音が苦手ではなくなってきました。
少しの運指の工夫や、和音をばらして弾くことで、弾ける曲の幅がかなり広がります。
あとは、私は手が小さいから無理、とか、私は手が小さいから仕方ない、と思わないこと、でしょうか?
手が小さいけど、絶対弾ける!と思えば、手の力も抜け、余計に手が広がりやすくなります。
運指の工夫方法と練習方法
和音を弾く時、1番上の声部を聞かなければいけませんが、多くの場合、右手の5の指を使っていると思います。
例えば、ソb、シb、ミb、ソb
だった場合、1番上のソbを聞きたいのですが、なかなか5の指も弱く、しかもぎりぎりで、あまりしっかりした音がでません。
その場合3つのことをしてみます。
1つは、ミbを3の指で弾いていた場合、4にしてみる。
こうすることで、手の重心を少しでも5の指の方向に向けやすくなり、5の指の音が鳴りやすくなる。
2つ目は、5の指の音を見る。
騙されたと思って、ソbをじっくり見つめてみて弾いてみると、案外ちゃんと音が出ます。
3つ目は、和音を掴んだまま、
1番低いソbから、1音3回ずつ弾きます。
ソbソbソb
シbシbシb
ミbミbミb
ソbソbソb
というように。必ず、和音を掴んだまま1つの指だけ動かすんですよ〜!
手が小さいメリット
手が小さいのは、デメリットにはなりません!
確かに、和音、アルペジオ、など少しばかりは弾きにくいこともあるかもしれません。
オクターブが余裕で届いてしまう人より、2倍くらい、もしくはそれ以上努力をする必要があるかもしれません。
しかし、手が小さいからこそのメリットもあるのです。
例えば、細かいパッセージが弾きやすい、2度や3度など近い音程を速く弾く、など、手が大きい人より引きやすいこともあります。
しかも、オクターブが余裕で届いてしまう人より、その曲にかける時間も多くなるので、その和音への理解が深まったり、たった1つの音でも、かなり大切に弾いたり、いいことづくし、ですね!
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