こんにちは!音葉です。今回は、オーボエを紹介するシリーズのPart2です。Part1はこちらから
今回は以下のお悩みを解決します。
・オーボエってどんな音楽を演奏するの?
・オーケストラではどんな役割?
オーケストラでのオーボエの役割
Part1でも少し紹介しましたが、オーボエの音楽について引き続きみていきたいと思います。
オーケストラや吹奏楽部では、オーボエはフルートやクラリネットなどと同じ列に並んでいて、一緒にソロを吹くことが多いです。そして、オーボエには最も重要な役割があります。それは、オーケストラの演奏が始まる前に、オーボエがラ(A)の音を出して、オーケストラ全員のチューニングを行うのです。
なぜオーボエがチューニングをするの?
オーボエは、音の調節がとても難しい楽器なんです。例えば、フルートは少し音が高いな、低いな、(真ん中よりbか#寄り)であれば、頭管部を少し出したり入れたりすることで調整することができます。また、ヴァイオリンなどの弦楽器も弦の張りを変えたりして調整が出来ます。
しかし、オーボエにはそのように微調整を行えるところがないのです。その上、オーボエにつけるリードは、植物から出来ているため、水につける時間(オーボエのリードは水につけてから吹きます)や、相性、天気によって、安定だったリードも不安定になる可能性があります。そのため、オーケストラに調整ができないオーボエが合わせてもらうのです。
しかし、ピアノ協奏曲などの鍵盤楽器がオーケストラに入る際は、コンサートマスターといわれる第一ヴァイオリンの前列の客席側に座っている奏者がピアノでラを鳴らしてチューニングをします。
オーケストラでのソロ
チューニング以外にも、オーボエにはたくさんの役割があります。例えば、オーボエは、ファゴットやフルート、クラリネットと同じ旋律を重ねて吹いたり、交互に吹いたりします。ファゴットは、オーボエととても似た構造をしています。ファゴットのリードはもう少し太く、短いですが、同じダブルリードの楽器です。ファゴットは、ピアノでいうヘ音記号の音域を吹き、オーボエはト音記号の音域を吹くため、一緒に演奏するには、とても相性がいいんです。
こちらの演奏は、ファゴットとオーボエの相性をみてもらうのには完璧だと思います。
こちらでは、実際にオーケストラのなかで、どのようにフルートやオーボエ、ファゴットが掛け合いのように交互に吹いているのかみてみてください!5:38くらいがわかりやすいかなと思います。
イングリッシュホルンとの持ち替え
フルートがピッコロと持ち替えをするように、オーボエもイングリッシュホルン(コールアングレ)と持ち替えをします。オーボエ奏者の数は、世界的にとっても少ないので、人がいないため、高校の時のオーケストラで、オーボエとイングリッシュホルンの2本をコロコロ交代しながら演奏会に参加したことがあります。今考えると、よくそんな冒険したなと思います!
イングリッシュホルンってどんな楽器?って思う方が多いと思います。では、こちらの演奏をぜひお聞きください。0:41のところから始まります!
公園にいて17時くらいになったら、そろそろ帰る時間だよと教えてくれる曲ですね!地域によるかもしれませんが… オーボエと比べると、オーボエより音程が低く、でもとってもあたたかい、包み込んでくれるような音です。
まとめ
今回は、オーケストラにおけるオーボエの役割について書いてみました。オーボエもイングリッシュホルンもソロがあるととっても長いので、すごく緊張します。その上、チューニングのプレッシャーもあるのでなおさらですね。でも、私は全てを含めてオーボエが好きなんです… こちらの記事をみて、オーボエの魅力に気づいてくださる方がいらっしゃったら、私はこの上なく嬉しいです!
コメント