こんにちは、音葉です。突然ですが、みなさんの、ピアノの目標は何ですか?
ピアニストになること、弾きたい曲が弾けるようになること、コンクールで1位を取ること。
などさまざまだと思います。
例えば、数学の問題が解けなくて悩んでいたとしても、その解き方を見つければ解決します。
しかし、数字ではなかなか言い表せない、必ず1通り以上答えがある音楽においては、普段の上達を感じられなかったり、目標が達成したことにあまり気づかなかったり…
ピアノコンクールで入賞が果たせれば、それは目標を達成したことになるかもしれません。
しかし、普段の練習だけでは、あまり上達を感じて日々を過ごしている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、ピアノでも上達していることがわかる方法をお伝えしていきます。
・ピアノが上達するって目に見えるの?
・ピアノで成功体験を得るには?
ピアノで得る成功体験
学生の方ならば学校で、大人の方なら職場で、必ず一度は成功体験をしたことがあると思います。
例えば、たくさん勉強をしたら、成績が良くなった
相手のことを1番に考える努力をすると、営業の成績が右肩上がりになった など。
よく考えてみると、反対にピアノで成功体験を得た方は少ないのではないでしょうか。
ピアノで成功体験を得ることができるのは、
例えば、唯一クラスでピアノが弾けるから、学校で合唱の伴奏をすることになった
など、普段の練習やレッスンで成功体験を得ることは難しいです。
ピアノでの成功体験
しかし、ピアノを続けるモチベーションのためにも、ピアノで成功体験を得ることは不可欠です。
では、どのような方法があるでしょうか。
コンクールを受ける
ピアノコンクールを受けることで、今の自分のレベルや過去の自分と比べての成長を確認することができます。
しかし、ピアノコンクールを受験することで、普段の教材が進められなかったり、基礎を身につけるのが遅れてしまう可能性もあります。
また、順位がついてしまうコンクールでは、演奏を同学年または、下の学年の子どもたちと比較することになるため、モチベーションが反対に下がってしまう可能性もあります。
グレード試験
そこで、おすすめするのが、グレード試験です。
ピアノのグレード試験は、世界にいくつも存在します。
その中でも日本で1番有名なのが、ヤマハグレードと呼ばれる、音楽能力検定です。
ヤマハでは、13級から11級が初心者のためのグレードになっています。
それ以降は、6級から10級がピアノを学習している方が受ける試験、そして、3級から5級が、ピアノの指導者を目指す方が受ける試験、1級と2級は、より高度な演奏を目指す方が受ける試験です。
また、世界には、ABRSMと一般的には呼ばれている英国王立音楽検定や、カナダではトロント王立音楽院のRCMというグレードがあります。
私は、カナダに住んでいたので、RCMのカリキュラムに則って習っていました。
ヤマハグレード
これらの試験は、子どもしか受けれなかったり、ヤマハに通っている子しか受けられない訳ではありません。
学歴や年齢、国籍関係なく、誰でも受験をすることが可能です。
10級から6級
対象者が、音楽を楽しく学んでいる方や趣味で楽しんでいる方向けの10級から6級では、2つのコースが準備されています。
演奏中心に学習されている方と、音楽を総合的に学習されている方向けです。
演奏中心の方は、試験内容が、自由曲、課題曲、初見演奏です。
その一方、音楽を総合的に勉強されている方は、自由曲、初見演奏、伴奏付け、即興演奏、聴奏が試験内容になります。
自由曲の目安
全ては紹介できないので、レベルが分かりやすそうな曲だけピックアップしました。
10級:バイエル、みんなのオルガンピアノの本3
9級:バイエル86番以降、モーツァルトメヌエットへ長調、ハ長調
8級:バイエル91番以降、ブルグミュラー25の練習曲
7級:ソナチネアルバム、ツェルニー100番、エステンお人形の夢と目覚め
6級:バッハインベンション、ツェルニー30番、モーツァルトソナタKv545、ショパンワルツop69-2、ギロックソナチネ
7級や6級あたりから、本格的な曲もたくさん入ってきています。
合否について
コンクールとグレード試験の1番の違いは、他人と比べた順位ではなく、自分自身の総合的な到達度を確認することができる点です。
総合的な到達度が25点以上の場合、合格とみなされます。
また、今後の学習へのアドバイスがもらえるため、今後の学習方針を考え直すいいきっかけにもなります。
グレード試験について思うこと
私が使っていたのは、ヤマハではなく、カナダのグレード試験ですが、グレード試験について思うことを少し話させていただきます。
グレード試験は、かなりのモチベーションになります。
コンクールなど、他人と比べて順位ではなく、自分の実力が出し切れるかどうか、なので、できなかったことに対しての言い訳ができません。
そのため、必死で勉強をします笑
また、実際に受験をしなくても、グレード試験のシラバスに則った学習もとても効果的だと感じました。
RCMでは、ヤマハのグレード試験以上のことがテストされました。
例えば、指定された速度でのスケールやアルペジオ、オクターブでのスケール、コード、聴音など。
普段の練習では、スケールなど何を目安に速度を決めるか迷います。
普段練習している曲が何級なのかをシラバスを確認して、試験で指定されている速度でスケールを練習したりします。
また、同じくらいのレベルである曲などを確認することもできるので、グレード試験に則った学習はお勧めできます。
また、自分の出される課題曲がグレード6から7、そして8へと上がっていくのを確認することができれば、成功体験にもなりますよね。
実際に受験すると、もちろん経験が積めて、もっといいです!!
まとめ
今回は、音楽能力を測る検定、グレード試験についてみていきました。
検定といえば、身近に英検や漢検などがあるので、コンクールよりはハードルが低いのではないでしょうか。
ヤマハ以外にもたくさんグレード試験はあるので、ぜひみてみてくださいね。
2グレード試験では他人と比較せず、自分の成長やレベルを確認することができる
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