こんにちは、音葉です。
音楽をしている方なら、必ず疑問に思ったことがある、絶対音感。
他の記事でも、絶対音感があった方がいいかどうかについて考えた際にも触れましたが、絶対音感は幼児期にしか身につかないと言われています。
しかも、絶対音感を身につけるには厳しいトレーニングが必要だそうで・・・
これについても後で触れていきます。
しかし、Google検索で調べると、なぜか絶対音感がなかった方が良かった、デメリット、外し方等々が出てきます。
実は、あまり音楽をしていく上で、役に立つスキルではないのかどうか、見ていきたいと思います。
・絶対音感は必要?
・絶対音感のデメリットとは?
・どんなトレーニングをするの?
・実際の意見
絶対音感の必要性
絶対音感を身につけることができる年齢というのは決まっています。
人間の耳は3歳から7歳の間に作られ、その年齢以降はもう発達することはないからだそうです。
また、脳の神経細胞(たくさんあれば、あるほど考える力や感じる力伸びる)が発達するのが6歳〜7歳までだとも言われています。
そんな幼児期にしか身につかないと言われている絶対音感ですが、身につけ方は主に2つあります。
1つ目は生まれつき絶対音感があるパターン、そしてもう1つは音感トレーニングをしたパターンです。
生まれつき音感を持っていたとしても、親の遺伝は関係ないといわれています。
絶対音感のトレーニング
私自身は、絶対音感のトレーニングを受けたことがないのですが、とても大変と聞きます。
6歳ごろまでにピアノを習えば、自然と絶対音感を身につける可能性が高まるという意見もあれば、絶対音感を身につけるために開発された教材を使えば身につけられるという意見もあります。
その教材を使ったトレーニングを行うことで、個人差はありますが、約1年程で身に付くそうです。
トレーニングは、単音(ドだけ、レだけなど)と和音(ドミソなど)を聞き取る練習や歌唱練習を行うそうです。
絶対音感トレーニング意見
絶対音感を自分の子どもに身につけさせない理由という記事をみつけたので、ここでシェアさせていただきます。
娘が2歳になって、江口式絶対音感プログラムで有名な「一音会」の体験レッスンを受けに行きました。
「一音会」は「江口式絶対音感プログラム」を確立して、世界的に有名になった教室です。
世界的なピアニストとなった反田恭平さんや、藤田真央さんも、一音会で絶対音感を身につけています。
このプログラムを確立した、故 江口寿子先生の著書は、多数出版されており、子供への愛にあふれた江口先生の教育理念は、本当に素晴らしい!私の目指すピアノ教室の、原点でもあります。
そして、実際に娘と受けた、一音会での体験レッスンは、「リトミック」と「絶対音感プログラム」二つがセットになっていました。
その内容は、江口寿子先生の教育理念に基づいた、子供の目線に立った優しさあふれるカリキュラムでした!
けれど、どうしても引っかかることがありました。
家庭への負担。レッスンだけでなく、毎日、自宅で5回、ピアノの音を聞かせて、子供にドレミの旗で答えさせるのです。
中には、この練習が苦にならないという保護者の方もいるのだと思います。
けれど、2歳児といえば、一般的にイヤイヤ期の真っ只中。この魔の2歳児に、毎日5回以上、音を聴かせ、何色の音だったか旗で答えさせなければならない。
音楽を生業にしている私ですら、正直負担に感じました。
これがもし、フルタイムで働いてるママだったら、兄弟の多いご家庭だったら‥
しかも、絶対音感が身につくまでの期間は、人によって違い、一旦身についたあとも継続しないと、音感がなくなってしまうこともあるそうです。
さらに、ここまで継続してがんばってきても、絶対音感は必ずしも身につくものではないそうです。
身につかなかった場合は、相対音感を強化していくそうですが、相対音感だったら、大人になってからでも、訓練すれば身につけられます。
相対音感だったら「6歳半までと」いう切迫感がなく、その子のペースに合わせることができるのではないか‥
もう一つ引っかかったのは、絶対音感が身につくまで、一定の期間、移調して聴かせないでほしいという話でした。
たとえば、カエルのうたを♫ドレミファミレドで始めたら、♫ソラシドシラソで聴かせないでほしいということです。
たしかに、一音会のリトミックの体験レッスンは、ハ長調のみのピアノ即興でした。たまたまそうだったのかもしれませんが、これはおそらく、相対音感が、絶対音感より先に身につかないよう配慮しているのでは?と感じました。
そこまでして、我が子に絶対音感を身につけさせる覚悟は、私にはありませんでした。
確かに、まだ小さな子どもにほぼ毎日トレーニングを行うというのはとても難しいですよね・・・
絶対音感を身につけていればよかった!!と子どもが大きくなってから後悔をする、というケースはあるのでしょうか??
絶対音感は邪魔?
絶対音感には、たくさんのメリットがある一方で、将来音楽の道に進まなかったら邪魔になったり、生活の妨げになったり・・・という意見もありました。
移調楽器が苦手
移調楽器は、楽譜に書かれている音と、実際に出した音が異なっている楽器のことです。
例えば、クラリネットやトランペットなどが挙げられます。
ドの音を吹いているのに、ドではない音が聞こえる、というのはとても違和感ですよね。
転調が苦手
カラオケなどで原曲以外のキーが、変に感じて歌えないということもあります。
また、かえるの歌や、きらきら星などが、楽器の習熟度に合わせてキーが変えられていることがあります。
同じ曲なのに、違う雰囲気になり、なんだか変な気分になります。
Googleの検索に出てくる、関連キーワードには、絶対音感ストレス、後悔、疲れるなどとあります。
もしかすると、一生懸命トレーニングをしたにも関わらず、絶対音感が嫌だなと思うことも出てくるのかもしれません。
一概には、絶対音感は不必要とはいえませんが、無くても困らない、そんな音感だと私は思います。
そして、幼児期は自分の意志で絶対音感のトレーニングをするかどうかを決めることはあまりないと思います。
親御さんの負担など、いろいろなデメリットも踏まえると、ある程度大きくなってから、今度は自分の意志で相対音感のトレーニングをするかどうかを考えるのも一つの手だと思います!
まとめ
今回は、一度は気になる絶対音感のデメリットのサイドからみていきました。
音大に入れば、絶対音感を持っている子もいれば、持っていないのにとても上手な子がいる、とも聞きます。
音楽を習ったり、プロになる上で、必ず絶対音感が必要なわけではないので、今回上げたデメリットが、少しでも参考になればうれしいです。
絶対音感にしても、相対音感にしても、特別なトレーニングを受けて身につけるものです。
私は、どちらをトレーニングして身に付けても、両親から特別なものをプレゼントしてもらったなという気分になります♪
2トレーニングをする場合は、家でも継続したりと、親の負担が大きい可能性がある
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