こんにちは、音葉です。
みなさんは、なぜピアノの鍵盤が白と黒なのか、疑問に思ったことはありませんか?
私は、よくピアノのレッスンの夢やピアノを練習している夢をみます。
でも、おもしろいことに、なぜか普通のピアノじゃないんです。
アップライトとグランドピアノが繋がったようなピアノだったり、ピアノの中に溜まった湿度を確認しながら弾くピアノだったり・・・
それはともかく、今回は、ピアノの鍵盤の色がなぜ白と黒なのか、について考えていこうと思います。
・ピアノはなぜ白と黒なの?
・ピアノの歴史ってどんなの?
ピアノの歴史
ピアノになる前は、バロック時代に使われていたクラヴィコード、チェンバロなどを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、実はその楽器になる前は全て一本の弦からできていたのです。
それから進化して、現在のピアノの形に少し近づいてくるわけですが。
1790年にイタリアのハープシコード製作者が、クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテという楽器を発明しました。
チェンバロでは、指で弾いて演奏するため、音の強弱を作ることができませんでしたが、このクラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテでは、ハンマーが付け加えられたので、音の強弱をつけて演奏することが可能になりました。
それから、ハイドンやモーツァルトなど、古典の作品で使われていたピアノ、ハンマーフリューゲルになります。
このピアノは、5オクターブから5オクターブ半あったといわれています。
19世紀になると、音域が広くなったり、音量、連打ができるなど、どんどん高性能になっていきます。
そして、音域も7オクターブに増えます。
白と黒の謎
とここまで、ピアノの楽器としての進化をみてきました。
ピアノの鍵盤には、象牙と黒檀が使われていました。
象牙は、もちろん高級感がありますが。汗を吸収して、指がすべらないという特徴があります。
また、温度や湿度に対応する特徴を持っていることから、白鍵に使用されてきました。
黒檀は、硬く、耐久性に優れているメリットがあります。
白と黒の謎は、ただ鍵盤に適した材料が白と黒だっただけでした。
しかし、モーツァルトの時代に使われていたピアノは、白と黒の鍵盤が今とは逆だったものもあるそうです。
黒檀より象牙の方が高価なので、あまり使わない方にして、黒檀を面積の広い方に使ったのだとか・・・
それから、18世紀後半になると、ピアノを持っていることは、富裕層の証として美術品としての価値もでてきました。
それがきっかけで、象牙が今の白鍵に、黒檀が黒鍵に落ち着いたわけです。
この記事を読んでくださっている方の中に、私のピアノは象牙だよ〜という方はいらっしゃいますか?
私の家にある、母が昔使っていたピアノは、白鍵が象牙でできています。
しかし、今買うと、ほとんどの白鍵はプラスチックでできています。
象牙は希少価値が高く、なかなか手に入らなくなってしまったのだそうです。
もし、象牙でできたピアノをお持ちの方がいらっしゃったら、それは貴重なので大切にしてくださいね!!
まとめ
今回は、ピアノの白鍵と黒鍵の謎、そして今のピアノの形になるまでについてみていきました。
ピアノを普段練習しているとあまり疑問に持つこともないと思いますが、こんな由来があったんだな!と少しでもピアノを理解する上で参考になればとても嬉しいです。
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