こんにちは!音葉です。今日は、アップライトピアノの買い替えの時期や、アップライトピアノで満足できるかについてお話したいと思います。
この記事は以下のお悩みを解決します。
・そろそろアップライトピアノを買い替えたい
・アップライトの限界ってどうやったらわかるの?
・その限界はいつ来るの?
アップライトピアノの限界
私には、生まれた頃から母が小学生の時に使っていたアップライトピアノが家にありました。そのため、私に新しいピアノを買おうということもなく、そのピアノを使って育ってきました。しかし、ある日、アップライトピアノの限界に直面したのです。私は、もう嫌だ、これ以上練習しても仕方がない、そんな風に思いました。
トリルの壁
私が初めて直面したのは、特にバロック時代の曲のトリルでした。例えば、バッハの曲を演奏しようと思うと、たくさんの種類のトリルが出てきます。また、2、3小節ほど続く長いトリルもあります。
その理由は、バロック時代に使われていたチェンバロという楽器の性質にあります。チェンバロは現代のピアノと違い、音をはじいて出すので、音は残らず一瞬で消えてしまうのです。そのため、音が伸びているよ〜ということを伝えるために、バッハや他のバロック時代の作曲家は、トリルを使用したのです。
きっとこれで、十分にトリルの重要性を理解していただけたと思います。では、なぜトリルをアップライトピアノですると難しく感じるのかです。それは、アップライトピアノとグランドピアノの打鍵数が原因ではないかと考えています。グランドピアノは、1秒間に14〜16回の打鍵が可能なのに対し、アップライトピアノは、1秒間に10回未満と言われています。そこまでたくさんトリルを入れる必要はありませんが、はやく鍵盤が動いてくれた方が弾きやすいですよね。
ペダルの壁
その次に、私はグランドピアノとアップライトピアノのペダルの違いが気になりました。まず一つは、3つあるペダルのうち、真ん中にあるペダルの使い方が違うことです。そして、もう一つは踏み加減の調整です。どちらの問題も、古典やバロックなど、あまりペダルを踏まない曲はそれほど困ることはありません。しかし、ショパンやドビュッシーなどのロマン派以降の音楽では、基本ペダルを踏んでいることが多いので、とてもペダルの壁を感じることになります。
ショパンのワルツを練習していた際、ペダルの踏み方によって、聞こえ方が変わることを発見しました。例えば、軽く踏み換えるのか、一度完全に離し切ってからペダルを踏み換えるのかでは、アーティキュレーションや表現が異なります。また、アップライトピアノのペダルは、グランドピアノのペダルと比べると、床との距離が高いので、ペダルを踏む際に大きな音が鳴りやすいです。
まとめ
今回の記事では、アップライトピアノの限界について触れてみました。この記事で、アップライトピアノから買い替えるタイミングや、アップライトピアノを購入するリスクを少しでもわかっていただけると光栄です。もちろん、アップライトピアノにはグランドピアノよりいいところがたくさんあるので、ピアノを購入される際には、どちらもの利点と弱点を比較して検討してみてくださいね。
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