こんにちは、音葉です。
ニコライ=カプースチンという、ロシアの作曲家について聞いたことはありますか?
実は、2020年7月まで生きていた、本当に最近の作曲家です。
私自身、恥ずかしながら、つい最近までカプースチンという名前さえ聞いたことがありませんでした。
しかし、あることがきっかけで、カプースチンの曲を弾いてみたり、聞いてみたり、また「カプースチンピアノ音楽の新たな扉を開く」という本の英語翻訳をしたり、となんだか急に、カプースチンについて詳しく知ることになったのです。
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日本では、とってもとっても親しまれている、有名な作曲家なので、今回は、カプースチンについて少しだけお話ししてみたいと思います♫
ニコライ=カプースチンとは
1937年11月22日〜2020年7月2日まで生きていた、ロシアの作曲家です。
親は二人とも音楽家ではなかったそうですが、カプースチンには音楽家になって欲しかったそうで、7歳頃から、お姉さんのヴァイオリンの先生からピアノのレッスンを始めます。
カプースチンは、自分の書きたいものを書く、という作曲スタイルを持った作曲家です。
シューマンやドビュッシーなど、さまざまな作曲家は、子どものための簡単な曲集を残していますが、カプースチンは、書こうと思わないから子どものために書かない、と言ったそう・・・
カプースチンの曲紹介
変奏曲Op41
ソナチネ
ピアノソナタ7番 1楽章
シンフォ二エッタ(4手)
ピアノ協奏曲2番
カプースチンの音楽
カプースチンの作品を聞いてみて、どう思いましたか?
私は、初めて聞いた時、なんじゃこりゃ・・・
と思いました。
かっこいいとか、私も弾いてみたい!とかではなく、とにかく私の知っている音楽ではないので、なにがなんだかわからない!と思ったのを覚えています。
弾いてみたい?と聞かれて、いや、あまり弾きたくないかも・・・と言ってしまいました。
その時は、2ヶ月後に興味を持って弾くことになるとは思いもよらず。笑
クラッシックだけをずっと弾いてきた私にとっては、それくらい不思議な未知のジャンルだったのです。
それもそのはず、カプースチンを研究している研究者の中でも、カプースチンの作品は、クラッシックなのか、ジャズなのか、と意見が分かれているところ。
実際のところは、カプースチンはジャズピアニストではなく、ずっとクラッシックのピアノを勉強していたこともあって、彼の作品はほとんどがクラッシックの形式にのっとっています。
例えば、ピアノソナタとか、変奏曲とか。
カプースチンが魅力的に思えた理由
そんな私が、カプースチンを弾いてみたいと思ったきっかけは、カプースチンの人間性でした。
実は、カプースチンの音楽を受け止めるのに、約2ヶ月かかりました。
ほぼ毎日聞き、リズムや音、和音を少しずつ受け入れていくところから始まりました。
それでも、譜読みはかなり大変で、弾くのもまた大変でした笑
音が多いので、30分も弾き続けられないのです。頭から湯気が出るとは、こういうことをいうのか、と思ったほどです。
カプースチンの人間性
カプースチンは、とにかくかわいいんです。
言語に興味があり、日本語も少し知っていたそうで、
ここはファ!をユーモアセンスで、フャと書いたり、
字がとにかく綺麗で、楽譜も直筆、五線符のラインは、ものさしで引いて書いていたのだとか。
また、ジャズといえば、即興的な音楽な気がしますが、カプースチンの作品は、即興に聞こえる部分も全て、楽譜に書き残されてあるのです。
そして、楽譜を出版社に持っていく時に、何度も細かい修正を加えたりと、そんな繊細な作曲家であることを知った瞬間、
私のカプースチン以外のピアノの曲との関わり方も少し変わりました。
まとめ
今回は、少しだけ、カプースチンの音楽についてお話ししてみました。
毎年、春に横浜で、カプースチンフェスティバルが行われているそうです。
これほど、カプースチンの音楽を愛し、演奏しているのは、世界各地でも日本だけのよう・・・
難しいので、なかなか私が弾いてずっとカプースチンの名を有名にしたままにします!とは言えませんが、また機会があれば、少しずつ、何曲かチャレンジしてみたいなと思います。
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