こんにちは!音葉です。今日は、音楽を勉強する上で欠かせないバロック時代について書きたいと思います。
この記事では以下のようなお悩みを解決します!
・バロック時代の音楽を演奏することになった!
・バロック時代ってどんな時代?
・誰が活躍していたの?
バロック時代はいつの時代?
バロック時代は1600年から1750年までの時代のことです。その頃、日本はちょうど江戸時代で関ヶ原の戦いが起き、文化も医学も少しづつ発展してきていました。
世界では、絶対主義の時代と呼ばれていました。ヨーロッパでは、まずフランスが絶対王政の政治を確立したため、フランスがヨーロッパの政治や文化の中心となっていました。実は、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイなどの有名人も音楽でいうバロック時代に活躍していました。
初めて空を飛んだり、初めて月を観測したりした人がいた時代というだけで、バロック時代がいかに今の私たちに影響しているか思い知らされますね!
絶対主義ってどんな政治のこと?
絶対主義は、国王の権力が他の何よりも強いことだよ!
一部では独裁政治と言われたりするけど、国によって絶対主義の政治は違うよ。
バロック時代のバロックという語はポルトガル語で”変な形の真珠”という意味のことばが語源です。初めは、大げさで歪んでいる、どちらかと言えば否定的な意味で使われていましたが、19世紀頃に、バロック時代独自の魅力や美しさとして肯定的な意味で考えられるようになりました。
バロック時代の前の時代、ルネサンス(15世紀から16世紀)と同じでバロック時代もイタリアから広まりました。ルネサンスとは違って、バロックでは絶対王政の影響で、人間の精神的な変化がひとつの特徴として考えられます。例えば、さまざまな出来事での怒り、笑いなどの人間の感情が音楽に表れています。
音葉さんは、ルネサンスとバロックで一番大きな違いは何だと思う?
私は、音楽の形式や種類だと思う。ルネサンスでは、声楽が中心だったけど、バロック時代にはチェンバロやヴァイオリンなどの作品も多くあるよ。
形式でいうと、ソナタ形式、コンチェルト、フーガ、オペラ、カンタータなどが始まったのもバロックからだよ!形式については今度、また詳しく説明するね!!
次は、バロック時代にどんな作曲家が活躍していたのかみていきましょう!
バロック時代の作曲家
バロック時代には主に3人の作曲家が活躍していました。そのうちの一人は、誰もが一度は聞いたことがあるバッハです。
Johann Sebastian Bach (ヨハン・セバスティアン・バッハ)1685ー1750
まずはバッハの有名な作品を聴いてみましょう。私が思う一番、バッハの良さが伝わる作品です。協奏曲という名がついていますが、ピアノソロのために作られた曲です。
イタリア協奏曲 BWV971
次にこれを聞いてみてください。
みなさんはどちらがお気に入りですか?音楽センスのある方はきっと気づかれたと思います。違う風に聞こえるけれど、実は同じ曲であることに!1つ目は現代のピアノ、2つ目はチェンバロというバロック時代に使われていた鍵盤楽器で演奏されています。
ピアノを習っている方なら、一度は弾いたことがあるであろうバッハの作品が実はチェンバロ用に書かれていたんです。その上、チェンバロとピアノでは奏法が異なっているため、バロック時代の曲を演奏する時は、ロマン派などのピアノのために作られた曲を弾く時と同じようには弾きません。
そしてこちらがバッハさんです。とはいっても私たちが軽々しく名前を呼べるわけもなく、バッハは音楽の父と呼ばれているため、クラッシック音楽界ではとてもとても偉大な方です。
そして、バッハの死をもって、バロック時代が幕を閉じました。ドイツのアイゼナハというところで音楽家系の一人として生まれたバッハは、その後ドイツでオルガニストとして活躍しました。
オルガンの曲、コンチェルト、宗教音楽(ミサ曲など)合計1000曲以上の作曲をしたといわれています。ドイツに行くと、バッハの博物館があり、バッハが生活していた部屋や使われていた楽器などが展示されているので、もし機会があれば訪ねてみてくださいね。
Antonio Lucio Vivaldi (アントニオ・ルシオ・ヴィヴァルディ) 1678-1741
では次にヴィヴァルディです。私は、ヴィヴァルディといえば、小さな頃に行った百貨店で聞いた曲!と思います。みなさまはいかがですか?
四季 (春、夏、秋、冬)
12月頃に春を聞くと、まだ春が来ないかなぁ。6月頃に冬を聞くと、冬が恋しいなぁ。そう思わせてくれるどの季節でも聴きたくなる曲です。
ヴィヴァルディはイタリアのヴェネツィアで生まれ、ヴァイオリニストと作曲家として活躍しました。父親がヴァイオリニストで、幼い頃から音楽教育を受けて育ちました。
残されているヴィヴァルディの写真が女性っぽいことから、性別不明との噂がありますが、男性です。オペラの作曲家として成功したヴィヴァルディの人生は50歳頃から逆転します。
神に仕えている司祭としては、自由な性格すぎたという意見もあるぐらいで、公演がうまくいかず、お金に困る生活をする結果になったそうです。
Georg Friedrich Händel (ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル) 1685-1759
最後はヘンデルです。バッハやヴィヴァルディほど名前を聞いたことがないかもしれませんが、素敵なバロックの代表作を作曲した作曲家です。
気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘンデルとバッハは同じ年に生まれました。私もそんな偉大な年に生まれたかったです。
調子の良い鍛冶屋 HWV430
もちろんこちらの曲もチェンバロでも演奏されているので、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!
日本では、ヘンデルはバッハが音楽の父なのに対して、音楽の母と呼ばれています。一見間違えてしまいそうな髪型もしていますが、、ヘンデルは男性です!
ドイツのハレで生まれたヘンデルは、19歳でイタリアに渡り、そしてイギリスで最後を迎えました。バッハと比べて、音楽一家ではない家族に生まれたヘンデルは、大学では法律の勉強をしたそうです。その後、常に最先端の音楽がある場所に渡って、音楽を本格的に勉強しました。
そして、オペラやオラトリオと呼ばれるキリスト教を題材にした劇を作りました。補足ですが、ハンデルかヘンデル、どちらも聞いたことがあるかと思います。
それは、ヘンデルがイギリスでハンデルに改名したからです。日本では、ヘンデルが主流ですが、欧米ではハンデルというところも多いみたいです。
まとめ
約150年続いたバロック時代には、主にバッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルの3人が作曲家/音楽家として活躍していました。そして、バロック時代の後の古典、ロマン派、近現代へとつながるさまざまな音楽の形式を生み出しました。
また、当時はピアノではないチェンバロという鍵盤楽器が使われていました。バロック時代に起きていたことや、この3人の作曲家のこと、そしてバロック時代の音楽に少しでも興味を持っていただけると幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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